freeeなどのクラウド会計ソフトを使うメリットとしては、預金データなどを自動で取り込んで仕訳も入力してくれる、経営管理や見積・請求、給与計算などとも連動してくれる、といったことが一般的に挙げられます。
実際にわたしが使ってみて感じたことは、操作や機能の充実以外に、使う側がある程度好きなように使えるというメリットがあると感じました。
特に、普段使う端末やブラウザをそのまま使うため、専用ソフトにありがちな不自由さはある程度軽減できていると感じました。
今回は、クラウド会計の意外なメリットについて書いています。
好きな端末を使える
従来の会計ソフトの場合は、Windowsのパソコンにソフトをインストールし、そのパソコンだけで使えるというものでした。
使えるパソコンが限定されていることから、多数のパソコンにインストールするだけでもお金がかかります。
そのため、会計ソフトを使えるパソコンは数台だけしかなく、少し会計処理が必要な場合でも他の人の空きを待たないと使えない、というところもありました。
また、会計ソフトによっては、そのソフトの操作に特化したパソコンやキーボード、伝票専用のプリンターなどがセットで売られていることもあります。
わたしは、一度触ったことがありますが、通常のWindowsのショートカットキーが使えなくなるなど操作が異なるためなじむことはできませんでした。
この点、クラウド会計ソフトは、通常のネットを使ったサービスと同様に、ログインして使う仕様のため、パソコンであればWindowsだけでなくMacでも使えますし、スマホやiPadでも使うことができます。
そのため、場所やしたいことに応じて端末を使い分けることができます。
また、ブラウザもChromeやEdge、Safariといったそれぞれの端末に元々入っているものが使えます。
わたしが愛用しているfirefoxも対応しているのは嬉しかったです。
ある程度自由が利く
通常のインストール型会計ソフトの場合は、専用のソフトを起動して操作します。
そのため、フォントやレイアウトはすでに決められていて、使う側で変更することは基本的にできません。
クラウド会計ソフトの場合は、ブラウザを使って操作できるため、ブラウザの設定でフォントやレイアウトを変えることができます。
ブラウザの設定を変更すれば、文字が小さくて見づらいのであれば拡大することができます。
フォントが気になるのであれば、じぶんの好きなフォントを使うこともできます。
ただ、会計ソフト会社が想定していないレイアウト崩れが起こるかもしれませんが、妥協点は探せます。
クラウド会計ソフトは、ブラウザで見やすいレイアウトになっているため、変更する必要は基本的にないかと思います。
通常、ブラウザでネットを見ていてレイアウトを変えたい、という場合はStylusなどの拡張機能を使ってブラウザ側でCSSを書いて設定することで変更することができます。
クラウド会計ソフトについても同じように、レイアウトを変えたい場合はCSSを書いて設定すれば、じぶん好みのレイアウトに変更できる、ということは知っておいて損はないかと思います。
また、ブラウザの新しいタブで開けば、複数の画面を並べて見比べることができます(従来のインストール型は1台で複数開けず切り替えて見比べないといけません)。
上記で触れたCSSでフォントやレイアウトを変える方法はいくつか書いています。
・フォントを変える方法
・Stylusを使って不要な要素を非表示にする方法
(クラウド会計で非表示にはしませんが参考として)
おわりに
今回は、クラウド会計の意外なメリットについて書きました。
これらはクラウド会計ソフトだからできる、というよりは一般的なブラウザの使い方でできることのため、あまり意識されないと思います。
しかし、従来のインストール形式のソフトにはない隠れたメリットとして意識されてもいいのではないかと思います。