ばっさり捨てることで得られるもの

雑感・雑記

片付けや整理に関する言葉は日常的に見かけることが多くなっています。
昔は年末の大掃除くらいしかこの手の言葉は見なかった気がするのですが、今は書籍や雑誌・ネットでも日々の習慣として扱われています。

そして、片付けや整理のためには、ばっさりと不要なものを捨てることが重要です。

今回は、ばっさり捨てることで得られるものについて書いています。

ばっさり捨てたもの

1.日常関係

「ものを大切に扱う」という言葉があります。
本来は、文字通り身のまわりのものを大切に扱うことだったのですが、実際には、使わなくなったものや壊れたものを捨てずに放置している状態になっていました。

本やCD・ゲームの場合、購入当時は一生楽しむつもりだったとしても、次々といろいろなものが出る・飽きるということがあります。
コロナ禍で外出自粛で家にいないといけない状態でも読まなかった本や遊ばなかったゲームがありました。

そこで、生活の中でほとんど使っていないものは、基本的に手放しました。

また、ものが減ってくると収納道具自体も不要になるため、メタルラックや収納ボックス類もすべて手放しました。

2.税理士試験関係

税理士試験でも捨てた論点はいくつかありました。

わたしが受験した時の簿記論の場合、半分解ければ合格という難易度で受験初年度だったこともあって難しい論点は捨てて基本をしっかり拾うことになりました(正確には難しい論点まで手が回らなかったというのもあります)。

また、住民税の場合、個人住民税の問題ばかり出ていたため、法人住民税は捨てていました(授業は出ましたけど法人住民税の回の出席者は少なかったです)。

どの科目も初受験の年で計算も理論も全部覚えるのは、わたしは無理でした。
そのため、明らかに出ない論点や難易度の高い論点は結果的に捨てることとなりました。
2年目以降は1年目で捨てた論点も全部覚えていました。

得られたもの

ばっさり捨てたことで得られたものは、場所と時間です。

1.日常関係

日常生活の場合、ものがあふれていると、生活の場所を圧迫してしまいます。
そして、メタルラックや収納ボックスなどの整理のための道具に出費することとなって、さらに気づいたらものが増える…というループになります。

この点、ものをばっさり捨てることで、このループから脱出できて、圧迫されていた生活の場所を広げることができます。

広々とした場所は心地いいですし、もののメンテナンスや家の中の掃除もしやすくなります。
ロボット掃除機を走らせるために整理整頓して床にものを置かない、という話もききます。
従来の掃除機の場合も、ものが減って整理整頓されていると掃除のストレスを減らすことができます。

大きな地震対策としても、ものが少ないと大型家具や収納を減らせるため、家の中の安全性を高めることができます。
大きなタンスに囲まれて寝るのが危険なことは容易に想像できると思います。

また、生活の場所は持ち家でも賃貸でも、同じ地域や築年数・構造などの条件が同じ場合、広いほど高くなります。

そのため、ものを捨てることで、そのまま今の生活の場所を余裕をもって広く使う、同じ家賃で狭くても立地や環境・設備など条件の良い物件に引っ越す、といった選択肢が増えます。
引っ越し自体も、ものが少ないほうが安くなります。

データ化できるものはデータにして、物理的な場所をあけるのも選択肢の1つです。
電子書籍やCDのPCへの取り込み、ゲームのダウンロード版へ移行することで、棚のスペースをあけることができます。

ものが多い場合は、整理整頓だけでも時間がかかる場合があります。
特に家電については、ホコリを払う、定期的に電気を通して動作を確認するといったメンテナンスが必要になります。
レトロゲーム機を遊びつつメンテナンス…というのは楽しいですけど、家電が多くある場合はメンテナンスの時間もかかってしまいます。

2.税理士試験関係

税理士試験の場合は、難易度の高い論点や出題可能性の低い論点の勉強時間を捨てることで、その時間を基本論点の復習や理論の暗記に使うことができます。

効率よく勉強といっても、相当の時間をかけないと合格できない試験のため、基本を確実に身につけるための時間はどうしても必要でした。

特に苦手論点は、1週間単位で毎日集中して繰り返し解くことでやっと理解できた、ということもあるため、捨てた時間を有効活用することが必要になります。

本試験も、確実に解ける問題を拾うことが大切になります。
そのため、解けない問題は無視するか適度に流して時間をかけないことで、その分を解ける問題を慎重に解く・解いた問題を見直すといった時間にまわすことができます。

それでも捨てなかったもの

1.日常関係

本やCDやゲームも捨てていないものがあります。

本のページをめくる感覚、物理的に本棚にある状態などが好きなため、未だに紙の本がメインです。

CDについては、itunesに取り込んで大半は手放しました。
それでも、好きなゲームのCDはグッズとして持っておきたい・ライナーノーツ(CDの冊子)を読むという理由から持っています。

ゲームも、基本的にはダウンロード版に切り替え、ほとんど手放しています。
しかし、移植版がない・原作に思い入れがあるものなどは、そのまま持っています。

2.税理士試験関係

税理士関係でいうと、受験で使っていて、合格した年のテキストと試験問題は今でも捨てずに保管しています。
試験問題は、自分がこの試験を受かって税理士になれた、という自信を持ち直したいときと、もしここで違う判断をしていたら落ちていたかも…という判断の重要性を思い出したり初心に帰りたいときに見直しています。

合格した年のテキストは、試験問題と同じように自信を持ち直したいときにも使います。
ただし、ゼロから1年弱かけて覚えていったため、最初にどう覚えていたかを確認するために使っています。
法律改正で内容が変わった場合は、最初どう覚えて、どう変わったのか、と順序を追って再確認するときに使っています。

ところで、3科目受験(簿記論・財務諸表論・消費税法)していたときに、ある日突然、知らない人から1つ科目捨てるように言われたことがあります。
その人は、2科目に絞って受けたことで2科目受かったということでした。
わたしは、苦手だった簿記論を捨てるか迷いましたが、結果的に簿記論だけ合格でした。
この人の意見に流されて捨てていたら、税理士になれていなかったかも…と思うと、取捨選択は自己判断ですることの大切さを実感しました。

おわりに

いらないものをばっさりと捨てることで、捨てたものが占めていた場所や時間を自由に使うことができるというメリットがあります。

しかし、捨てたくないものを無理に捨てると後悔しますし、わたしのように捨てられないものは誰もがあると思います。

何を捨てるか・残すかの判断はじぶんにしかできないため、整理したいときに・思い入れのないものから少しずつ捨てることから始めるのがいいかなと思います。

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