年末年始の税理士試験勉強

税理士試験

税理士試験の勉強は、8月の本試験に向けて、9月から12月まで、1月から4月まで、5月から7月まで、と大きく3つの期間があります。

その区切りごとに最初は易しいところから始まり、難しい内容、試験直前の対策と演習がメインになっていきます。
高校生の大学受験の1年~3年を3か月区切りでやっているようなイメージでしょうか。

その区切りの合間にそれぞれ、12月には年末年始、4月にはゴールデンウィークがあり、その間は授業がありません。
授業がない期間を利用して苦手論点の復習や理論暗記などを進めるのが、合格のために必要となります。

ゴールデンウィークの場合は、世間では休み・遊びムードがあるものの、受験予備校は通常営業で自習室も解放されているため、予備校にさえ通えれば、勉強は普段通りできると思います。
しかし、年末年始の場合は、予備校も休業のため、自習室を使うことができません。

今回は、わたしが年末年始の税理士試験勉強でしていたことを書いています。

勉強場所の確保

わたしは普段、予備校でしか勉強せず、電車の中では理論を思い出すけど、家では勉強しないタイプでした。

年末年始にTACが完全に閉まって使えないのは予想外でした。
昔のTACに「年末年始も自習室開けてほしい」という受講生からの要望が掲示されていましたが、それに対する回答は「開けません」でしたし、今TAC大原の年末年始営業を確認したところ、わたしが受験生だった時代より閉まる期間が長くなっていました。
また、町の図書館も同じように年末年始は閉まっています。

そのため、勉強場所の確保が一番大切になります。

一番いいのは自宅で勉強することでしょう。
同居家族に干渉されるデメリットはありますが、ほかの人の視線や料金などを気にせずに自由に勉強ができます。

自宅以外だと、有料自習室や貸会議室を利用するのもいいでしょう。
時間や日ごと、あるいは期間中席を借りる、という感じで使うことができます。
敢えてお金を払った分、勉強しないと、と普段以上の緊張感をもって勉強ができることもあります。

わたしは、税理士受験生時代には使いませんでした(というか、存在を知らなかった)が、年末年始に集中したい作業があったため、有料自習室を2週間かりたことがあります。
そこは窓も暗幕でおおわれており、各自習ブースがカーテンで仕切られているため、完全に集中することができます。
電卓はタオルを敷くと防音にいい、というのもこの自習室の管理人さんに教えてもらいました。
電卓やPC等の使用については、要問合せですが、自宅より集中できると思います。
今だとネットで簡単に検索できるため、地方でも駅前などで見つかると思います。

ちなみに、カフェやファミレス、フードコート等での勉強は、避けていました。
音楽やほかの人の会話、店員さんの声などで長時間勉強できる環境にありませんし、お店側も勉強や商談利用はご遠慮くださいと掲示しているところもありました。
勉強OKでも電卓を叩くのは、ほかのお客さんに迷惑もかかるでしょうし…。
お店の許可を得る・あらかじめ長時間の勉強も可能か、などを見極めて判断、といったところでしょうか。

今は、有料自習室とカフェの中間的な、ドリンク代を支払えば、好きな席で長時間仕事や勉強できる「セルフカフェ」もあるので、選ぶならこちらがいいと思います。
(電卓使用可能かどうか、は念のため要確認)

なお、中学受験の直前は、塾の合宿としてビジネスホテルでひたすら勉強していましたが、現在の宿泊料金など考えると有料自習室やセルフカフェで十分かなと思います。

年末年始の勉強としてやったこと

計算の勉強

予備校のロッカーに教材やテスト類を預けていたため、すべて回収します。
まずは、テキストを1冊目の最初から読み返し、例題があればそれを電卓叩いて確認します。
わかったつもりで何となく解けていても、細かい論点が抜けていたり誤解していることがあるため、知識の修正と覚えなおしをします。
まとめノートなど作っている場合は、そちらにも内容の反映をさせます。

問題集の計算問題や小テストも全問解きなおします。
複数科目ある場合は大変かもしれませんが、4か月分を2週間くらいフルに使うなら、なんとかできると思います。
解きなおして間違った問題にはチェックを入れておき、合うまで2回目3回目…と繰り返し解きます。

一度チェックを入れておくと、1月以降で論点が増えた時の復習では、チェックを入れたとこだけ解きなおすなど、後で効率よく知識の維持ができます。
ただし、ゴールデンウィークの時に再度全部解きなおしてました。

理論の勉強

1年目の受験の場合、これまでテストで予告され、書いた理論も忘れていると思います。
そのため、テストで書いたことのある理論は確実に覚えなおします。
ここで覚えた理論は本試験まで忘れないように定期的に確認をします。

暗記する、という作業と、暗記したものを維持する、という作業の2つを意識し、覚える理論が増えていっても過去に覚えた理論を忘れないようにすることを練習する、という感じでいいかと思います。

さすがに1年目の受験で年末年始の2週間で4か月分の理論を覚えきるのは無理かと思います。
計算を先に基礎固めして、1月以降の空いた時間で覚えた理論を増やすイメージでいいかと思います。

2年目以降の場合、一度は全部覚えているはずですので、テストの予告理論や重要理論からどんどん覚え直します。
12月の不合格まで勉強していなかった場合でも、年末年始に去年の教材から今年の教材への内容書き写しなど準備をするうちに思い出してくるかと思います。

1/1に敢えてやったこと

12/31の24時(1/1の0時)になった瞬間に、不合格だった科目の総合問題を1問解きました。

故事成語の「臥薪嘗胆(がしんしょうたん、復讐を成功するために苦労に耐える)」というネガティブな発想からやったことなので、合わない人には合わないと思います。

ただ、あえてこれをすることで、今年は絶対に合格する、という思いを強く刻んで勉強の糧にしていました。

不合格科目がなく、残りは住民税だけ、の最終年だけはしませんでしたが、所得税法の見直しだけは軽くしていました。

おわりに

年末年始は、予備校の授業も自習室もなく、勉強のペースが崩れがちになることもあります。
逆に、何もないからこそ、自分でやることを考えれば、復習や理論暗記など、普段できないことを行って、実力を伸ばす機会でもあります。

今は、誘惑も多い反面、勉強できる環境もあるため、うまく活用して1月からの勉強の土台作りにしてもらえたらと思います。

タイトルとURLをコピーしました