わたしは、iPadを購入して以来、ほぼ毎日のように、中に入っているSiriを使っています。
Siriは、iPadを起動しなくても、音声でやりとりできるため、非常に便利なツールです。
メモやアラームのセットなど、Siriを使って行っていることはいくつかあります。
その中で一番使っているのは、音声での計算機能です。
特に、音声での計算機能は、わたしが料理する際には欠かせないものとなっています。
今回は、料理の際のSiriの使い方について書いています。
ロジカルクッキングで、塩分計算のためにSiriを使う
わたしが一番Siriを活用している場面は、料理です。
料理といっても、何かレシピ検索をするためにSiriを活用しているわけではありません。
単に、塩分の計算のためにSiriを使っています。
なぜ塩分の計算のためにSiriを使っているか、というと、塩分の使い方にロジカルクッキングを参考にしているためです。
ロジカルクッキングは、シェフの水島弘史さんが考案した調理法で、従来はあいまいな言い回しや加減でやっていた料理を、論理的に行う方法を言います。
経済評論家の勝間和代さんも、水島シェフのロジカルクッキングに基づいて、ホットクックやオーブンを活用した調理法を採用しています。
わたしがロジカルな調理法を知ったのは、勝間さんの本がきっかけでした。
今は、ホットクックとオーブンで料理をしています。
ロジカルクッキングで特に重要になるのが、塩分の量です。
従来の料理だと、材料の重量など考慮せず、「適量」を入れるのに対して、ロジカルクッキングでは材料の重量に応じて一定の割合で塩分を入れる考え方をしています。
材料の重量に応じて塩を入れる場合、水島弘史さんの本では0.8%、勝間和代さんの本では0.6%を入れるよう書かれています。
わたしは0.6%ですこしきつく感じたので、0.5%を目安で入れています。
たとえば、材料だけで1500グラムだった場合、塩分は1500×0.5%=7.5グラムと計算できます。
このぐらいだったら暗算できるかもしれませんが、実際には鍋の重量なども計算が必要になり、少し面倒になります。
電卓を使えば計算できますが、面倒なのと材料と電卓を交互に触ることに抵抗があります。
そのため、必要な塩分量を計算するためにSiriを使います。
Siriに「1500×0.5%は」と話しかけて、「7.5」と答えをもらい、7.5グラムの塩をつかって料理します。
ただし、Siriのいまの仕様では、小数点以下の%計算はできないため、「1500×5÷1000は」という話し方で答えをもらっています。
実際の使い方
事前準備
重量に基づいて計算をするため、デジタル式のキッチンスケールが必要です。
わたしは、3キロまで量れる・100グラムまでは0.1グラム単位で量れるものを持っています。
また、よく使う鍋や食器はあらかじめ重さをはかっておき、それをわかる状態にしておくと便利です。
わたしが一番使っている2.4Lサイズのホットクック鍋の重さは、ステンレス製は858グラム、フッ素コート製は667グラムです(わたしの場合なので、若干誤差あるかもしれません)。
iPadは、自分の声の届く範囲に用意し、音楽などが邪魔にならずSiriに聞いてもらえる状態にしておきます。
完全に声でやり取りするため、作業中はiPadは触ることはありません。
実際の使い方
実際には、次のように使っています。
ホットクックのフッ素コート鍋に材料を入れた状態で、キッチンスケール(はかり)に乗せた時の重さが2024グラムだった場合で説明します。
最初にSiriに「2024-667は」と話しかけて、「1357」グラムの答えをもらいます。
次に、「1357×5÷1000は」と話しかけて、「6.785」グラムの答えをもらいます。
そして、6.785グラムの塩を鍋に入れます。
きれいに端数を入れることはできないため、鍋を乗せたままキッチンスケールをリセットし、追加で6~7グラムを入れています。
厳密にやるなら、別の容器に塩を入れて0.1グラムずつ図るのが正式なロジカルクッキングだと思いますが、そこまでこだわっていません。
ときどき、自分の滑舌や言い方が悪いのか、「2024」を「24」と認識されるなど、きちんと答えてもらえない場合があります。
その場合は、ゆっくり話す、iPadに近寄って話す、などで対処しています。
おわりに
ここまで、iPadのSiriを活用して塩分計算を行って料理することについて書きました。
厳密には料理といっていいか分からないのですが、料理本の「適量」「ひとつまみ」「大さじ小さじ」が合わない場合は、こういうグラム計算だと合うかなと思います。
手を汚さずにSiriとやりとりができるのも便利です。