子ども向けの本を読む2つのメリット

雑感・雑記

子ども向けの本であっても、最近は税金の仕組みやインターネット広告の仕組みなど、大人でも知らない内容を扱った本があります。

先日、税理士会の租税教育の講座に参加したときに、税理士の仕事について描かれた学習漫画(学研の『税理士のひみつ』)が配布されました。
わたしが子どものときには、こういう本が少なかったため、最近は子ども向けの色々な本があるのだなと感心しました。

こういった子ども向けの本は、大人が読むことで得られるメリットがあります。
今回は、子ども向けの本を読むことで感じた2つのメリットを書いています。

やさしい言葉でわかるように書いてある

子どもと言っても幼稚園児から高校生まで年齢の幅が広いですが、一般の大人向けの本に比べて、やさしくわかることばでかいてあります。

たとえば、税金関係の本であれば、所得税や消費税などのざっくりとしたしくみ、もし税金がなかったら壊れた橋を誰も修理してくれない、という身の回りのことだけでなく、国家予算の金額や地方への税金の分け方など、大きな視点でも書かれています。

子供向けだからといって、専門用語を全く使わずに説明している訳ではないですが、それでも小学校高学年の社会科の教科書レベルにはうまく落とし込んである印象を受けました。

図やグラフもわかりやすく使われているため、大人が読んでも読みやすいです。

税理士なので税金の本で受けた印象を書いていますが、天体や動物、歴史や偉人など、どの分野でも子ども向けの本はやさしい文章なので、楽しく気軽に情報を得るという点では大人向けでもあるかなと思います。
ちなみに、活字本が苦手でも、学研漫画のような学習系漫画も最近は様々あります。

感情の揺さぶりが少ないので繊細な人に合う

もう1つのメリットとしては、一般向けの本に比べて感情の揺さぶりが少ない優しさがあります。

あえて感情を揺さぶる必要がある小説などは別ですが、自然なエッセイや単に知識や情報を得るだけのものでは、過度に感情を揺さぶる必要はないと個人的に思っています。
「なるほど」「へぇー」という程度が心地いいと思う位です。

感情に訴えかけるインパクト重視の近年のネットの流れでもあるのでしょうけど、過度に感情に訴えかける文章や本文と無関係なオーバーリアクション画像などを見ると、見ている自分が悪いかのように言われている気がしてしんどくなります。
最近は、ネットだけでなく、一般の本でもそういうものを見かけます。

その点、子ども向けの本の場合、子どもに恐怖感を与えないためか、「○○しないと困る!」のような感情的煽りはなく、過剰な表現は抑えられています。
また、困る例でも、写真ではなくイラストを用いることで、過剰表現を抑えている面もあるかなと思います。

そのため、過度に感情を揺さぶる写真や表現が合わない繊細なタイプには、比較的淡々と読める子ども向けの本が合っていると感じました。

まとめ

子ども向けの本について感じたメリットのまとめです。

  • やさしい言葉で書いてあってわかりやすい
  • 感情の揺さぶりが少ないので繊細な人に合う

大人が手に取るにはちょっと抵抗があるかもしれません。
ネットや一般の本の過剰や表現に疲れる、でも何か知りたい、というときには、子ども向けの本はいいかなぁと思います。

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