脳の記憶のメカニズムとして、暗記してもすぐに大半のことを忘れてしまうようにできています。
そのため、記憶を定着させるには、忘れないように繰り返して覚えた内容を定着させる必要があります。
わたしは、覚えた理論は次のように維持していました。
覚えた直後
せっかく覚えたと思っても、1時間もしないうちに忘れてしまったり、ほかのことをした拍子に忘れてしまうことがあります。
そのため、覚えた理論を思い出す練習を早い段階から行います。
たとえば、覚えた後、計算問題を1問解くごとに理論を思い出す、30分後にもう一度理論を思い出す、寝る前に必ず思い出す、など。
思い出すことと、覚えなおすことを早い段階から繰り返すことで、脳に「これは忘れてはいけない大事なこと」と意識づけをさせます。
翌日から1週間めまで
毎日覚えた内容をチェックし、忘れていたところは覚えなおします。
時間があれば、その理論を全部書いてチェックします。
チェックの仕方については、下記もあわせて参照ください。
2週間め以降
1日1回必ずチェックし、忘れていたところは覚えなおします。
きちんと覚えていると思ったら、2日に1回、3日に1回…とチェックする間隔を少しずつ開けていきます。
この頃になれば、全部書かなくても頭の中で思い出すだけで確認できるようになります。
最終的には
毎週1回は必ずチェックします。
直前期には、1日に全部の理論をチェックするのは無理なので、理論教材を最初から8問ごとに区切る、似たテーマの理論は必ず月曜日にまとめて確認する、というように少しずつチェックしていました。
一度覚えた理論は、本試験まで忘れないようにします。
初期に覚えた理論は一年間維持する必要があり、暗記理論が増えてくると確認の労力も必要になります。
維持する理論が増えることで、最初は覚えていた理論を少しずつ忘れてしまうこともあります。
そのときは、忘れてしまったものは仕方ないと思いつつ、早い段階で覚えなおします。
これを繰り返すことで、直前期に入る4月末には、予備校のテストの予告などで指示された最低限の理論はすべて暗記できている状態のため、精神的には楽になります。
人によっては、一度予備校の試験のために覚えたものはいったん忘れて、直前期に全部覚えなおす、という人もいるかもしれません。
わたしは、最初の財務諸表論の1年目の理論は、直前期に覚えなおす方法で暗記していました。
直前期に覚えなおす方法は、忘れてしまったことへのショックや本試験までの時間が少ない中での覚えなおしという精神的負担が大きいため、個人的にはおススメできないです。