税理士試験の勉強サイクルの確立は12月までにやっておく

税理士試験

基本的に、予備校のカリキュラムは、最初の9月から最後の7月まで、週に1~2回の授業や演習といった決まったペースで組まれています。
最初から、そのカリキュラムに合わせて勉強のペースを作っていくことが大切です。

ここでは、わたしが受験専念で簿記論と財務諸表論と消費税法の3科目勉強していたときのスケジュールと基本的な勉強方法を紹介します。

1年目の受験専念のときのスケジュール

自分の簿記論・財務諸表論・消費税法3科目受験のときのスケジュールです。
最初から本試験まで、基本的にこの大枠は崩さないよう、淡々とこなしていきます。

簿記論の授業:月と木の週2回の10時~13時
財務諸表論の授業:火と金の週2回の10時~13時
消費税法の授業:水の週1回の18時半~21時半

10時~21時半は、授業以外はTACの自習室で復習や理論暗記をしていました。
昼食はその日の授業の復習のあとにとっていました。

土曜日は何もなければ、やることやって早めに帰ることはありました。
日曜日は予備としてあけています。

直前期も基本的にこのペースです。
内容が復習から演習の解きなおしや過去問に変わる日があるくらいで、スケジュールの大枠は変えていません。

復習の後の数字は、授業後の復習の回数(問題集解くのが何回目か)

基本的な勉強方法

税理士試験の勉強は、授業とその授業の復習のくりかえしが基本です。
次の授業が前回の内容の続きや応用といったこともあるため、必ず復習します。

最初に、授業の内容をテキストで振り返り、携帯用テキストなどにまとめつつ内容確認します。
そして、次の授業までにその回の問題集を3回解きます。

ただし、1回で全部内容覚えて解けることはないので、最初は覚えるまで1日に何回も解いていました。
1日に問題集を3回といても覚えられず、復習に時間がかかるときもありました。

いったん未消化ができてしまうと、とりもどすのが大変です。
あとは過去の論点の忘れたところや苦手なところの再習得も、あわせて行います。
あとは、過去の論点忘れたもの、総合問題で解けなかった個別論点振り返ったりしていました。

特に、インプット時は、意識的に思い出すこと(アウトプット)をやっていました。
ポモドーロ法のような感じで、問題数問解いた合間にぼーっとしつつ、思い出す時間を意図的に作っていました。

今だと、マインドマップやブレインダンプ的に書き出す、みたいな感じでしょうか。
普段は、ぼーっと頭の中で思い出す感じですが、たまに計算用紙に計算パターンや仕訳など書いたりしていました。

携帯用のテキスト・理論教材の全体は、毎日ぱらぱらと目を通していました。
意識的に見たり読んだりせず、ただ、ぱらぱらめくって手早く見る程度です。
未学習項目を覚える必要はないですが、繰り返すことで自然と慣れていきます。

なお、学習済み項目については、週1回はきちんと精読していました。
多くなると少しずつ、1週間でひととおり精読できるようにしていました。

最初から長い時間勉強することは、本当はよくないかもしれないです。
ただ、「この時間は勉強をする(自習室にいる)」という状態を習慣づけることが大切だと思ってやりました。
基本的に、本試験直前に慌てないように、最初から最後までペースを崩さずこつこつやってました。

勉強方法の勉強について

勉強方法については、わたしが勉強していた頃とちがって、今は様々な情報が充実しています。
合格体験談・勉強法・脳科学・記憶術・ITツールなど。

たとえば、試験直前の7月になって「理論の効率のいい暗記方法」を調べているのは、まずいというのはわかるかと思います。
12月までにいろいろ暗記方法を調べて試行錯誤し、合う暗記パターンが見つかれば、1月以降は暗記に集中できます。

どれが合うかわかりませんが、勉強内容に余裕が持てる年内(12月まで)のうちに、いろいろ試してみるといいでしょう。

わたしは、早朝に起きての勉強やカフェでの勉強ができないタイプです。
そのぶん、TACのロッカーを借りて、そこに教材を保管し、1日中自習室を活用することにしました。

ちなみに、わたしが勉強方法で特に参考にしたのは次の2つです。

  • TAC講座説明会でもらった合格体験記
    2年5科目合格者の体験談は一番読みました。
    短期間で結果を出した人の真似をすればいいと思いました。
    偶然ですが、出身大学と学部が自分と同じ人の体験談もありました。
    自分と同じレベルの人が、結果を出しているという安心感につながりました。

  • 『一発記憶!勉強術』(椋木修三 著、成美堂出版、2006年)
    記憶術の先生が書いた、記憶術や勉強法に関する本。
    本の内容を全部実践できた訳ではないけど、覚えるコツや勉強法については参考になりました。

そして、自分に合う勉強方法があれば、それを実践します。
できれば、12月までに受験勉強のパターンを確立させます。

本来やるべきことは「税理士試験に合格するための勉強」なので、「勉強方法の勉強」は早めに終わらせるようにします。

おわりに

わたしが受験専念で簿記論と財務諸表論と消費税法の3科目勉強していたときのスケジュールと基本的な勉強方法でした。

  • スケジュールを立てる
  • 授業内容の復習をきちんと行い、スケジュールを実践する
  • 勉強方法の勉強は12月までに済ませて、勉強パターンを確定させる

予備校でも授業で言われることだと思います。
読んでいて当たり前のことしか書いていない、と思われるかもしれません。

これができれば、あとは予備校のカリキュラムに乗るだけで、合格レベルに自然にいけると思います。

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