税理士試験は、合格するかどうかは12月の結果がでるまで分からない試験です。
自分では落ちたと思っていても合格していたことがあります。
また、問題(試験委員)との相性による部分もあり、試験委員が替わったとたんに合格することもあります。
今回、わたしの合格のなかで、普段の実力とは違う、運の要素の強かった話を2つ紹介します。
普段の実力をつけることは前提ですが、運の要素もあると強いかなぁと思います。
自己採点で不合格と思われた所得税に合格した
わたしが所得税法に受かった年は、不合格だと思っていました。
本試験のあとも、9月から年内の上級演習コースを続けていました。
しかし、試験結果の封筒開けて合格だった時にはすごく驚きました。
その年の計算問題で「株式の所得区分の有利選択を自分で考えて解く」というものがあり、自分はこれができませんでした。
前年もこれができずに落ち、改善しようとしたのですが、演習でも毎回できませんでした。
講師の反応も、合格ライン上にいるけど合格とはいえないといった感じでした。
理論は、ほとんどの受験生が書けない(TACでも覚える理論に入ってなかった)もの2題を自分は書けたため、計算の致命傷を理論でカバーできたのかなと思います。
その理論のうち1つは、ストックオプションに関する問題でした。
実は、財務諸表論もストックオプションに関する問題の理論が出た年に合格しているので、不思議な感じです。
試験委員が変わったとたんに消費税法に合格した
税理士試験は、試験委員に左右される要素もあるため、試験委員がかわったとたんに結果が出るということもあります。
消費税法は4回受験しました。
最初の1回はTACで4月速修という4か月で勉強して本試験に臨むコースでした。
とりあえず、計算は合格ラインでしたが、理論がかけず、不合格でした。
2年目以降はTACの担当講師がかわって勉強しやすくなったこともあり、成績は伸びました。
ただ、普段の成績が良くても、本試験で初めて出る論点ができずに致命傷を負い、不合格という状態が続きました。
そのため、自分ではできるだけの対策をいろいろ行い、4回目の受験で合格しました。
自分で対策したこと以外に合格できた要因としては次の3つかなと思います。
- 試験委員が新しい人に入れ替わった年だった
講師曰く、新しい試験委員は税理士会でのセミナー等での印象はいい感じだったとのことで、前年までの不安が解消されました。 - 理論でTACの模試と事例問題の内容と出題形式が全く一緒の問題が出た
しかも、それが講師が合格した年の過去問と同じ事例問題で、授業でも解説が重点的にされていました。 - 計算問題で初出題の形式が大原の模試と全く一緒だった
固定資産台帳や仕訳から消費税の計算に必要な要素を答える問題がありました。
4年目は、アウェーの環境や初見問題でも結果を出す練習のため、初めて大原の公開模試を受けましたが、それが良い方向につながりました。
おかげで、本試験ではいい状態で思った通りの結果を出すことができました。
まとめ
今回は、2年目以降で合格した、所得税法と消費税法から、実力以外の合格要素の話をしました。
普段の努力とは違う方向の話で、運の要素の絡んだ話なので、再現性はないと思います。
最初に初年度に結果が出なくても、何かの拍子に結果が出ることがあります。
言葉にできないような、不思議な体験はだれでも1つはあるはずです。
変わった話だとは思いますが、合格できるための参考になる話かなと思ってかきました。