税理士との面談において、あらかじめ約束した時間に現れない方がいらっしゃいます。
しかし、これはできる限り避けるべき行動です。
単なるマナーの問題にとどまらず、今後の関係性や業務の進め方にも大きく影響するためです。
今回は、税理士との時間の約束を守ったほうがいい理由についてかいています。
一般常識としての「時間厳守」
一般的には、社会人としての最低限のマナーとして、時間を守ることは当然と考えられています。
その一方で、あえて遅刻することで「忙しさ」をアピールしたり、相手の反応を見るための駆け引きとして遅刻をする人もいます。
しかし、入学試験や国家試験といった現実の場面では、駆け引き以前に、遅刻した時点で受験資格を失うことも珍しくありません。
つまり、「遅刻しても許される」という前提自体が通用しないのです。
ちなみに、わたしが税理士試験を受験した際には、朝早い試験の場合は前日に試験会場付近のホテルに宿泊する、宿泊しない場合は交通遅延に備えて1時間以上前には現地近くに到着するといった対策をしていました。
税理士との面談も同様に、相手が時間を確保し準備をしている場です。
その時間を軽視する行動は、信頼関係に影響を及ぼすことになります。
税理士業務は「時間(期限)=法律」
税務に関する書類は、税務署という「国」に対して提出するものであり、その期限は法律によって明確に定められています。
つまり、税理士の業務は「法律で決められた期限を守る仕事」と言い換えることができます。
そのため、最初の面談で時間を守らない場合、税理士としては「この方は期限を守れない可能性がある」と考えざるを得ません。
忙しいアピール、駆け引きとしての遅刻だったとしても「決められた時間を守れていない」事実は変わりません。
遅刻という一見小さな問題も、「期限遅れ」ひいては「法律を守れないリスク」として捉えられるのです。
さらに言えば、時間という明確な期限すら守れない場合、より複雑で細心の注意を払う必要があるお金の管理や税務ルール、さらにはコンプライアンス全般についても不安を感じざるを得ません。
たとえば、スタッフを雇っているお店の場合、「時間管理が甘い=スタッフへの未払い残業代などの問題が潜んでいるのではないか」といった懸念にもつながります。
また、時間の約束は面談だけに限りません。
資料の提出期限や会計データの入力期限も同様に重要です。
これらが遅れると、確認作業や修正対応に時間が取れず、申告期限に間に合わないリスクや、間に合っても本来であれば防げたミスや見落としが発生するリスクも高まります。
特に当事務所では、クラウド会計freeeのリアルタイム性(預金やクレジットカードのデータを自動取得する仕組みなど)を活かし、毎月の月次処理を翌月の早い段階で完了させることを心がけています。
経理状況や税務上のポイントの把握、早期の確定申告完了のために行っていますが、その前提として「資料提出や入力が期限までに行われること」が不可欠です。
さらに、当事務所ではオンラインでのやりとりが中心となっているため、対面で会う機会は通常ありません。
だからこそ、普段会わない分、より一層慎重に、細心の注意を払ってやりとりを進める必要があると考えています。
時間や期限を守ることは、その信頼関係を維持するための重要な土台です。
もし資料の提出が遅れれば、このリアルタイム性のメリットは活かせなくなり、結果として確定申告が間に合わない危険も出てきます。
こうした積み重ねは、最終的に申告や届出の提出期限超過や、不要なトラブルにつながりかねません。
おわりに
今回は、税理士との時間の約束を守るべき理由についてかきました。
税理士との関係は、単発ではなく継続的なお付き合いになるケースが多いものです。
その第一歩となる面談の時間、そして日々の資料提出やデータ入力の期限を守ることは、信頼関係を築くうえで非常に重要です。
税理士との関係では「時間を守る」ことが信用や関係性に大きくかかわることを知っていただければと思います。

